エモーショナルでオタクはしぬ

2018年10月23日。

今年も例年通り日生劇場で幕を開いたABC座『ジャニーズ伝説』を観劇した。

生としては去年初めて観劇し、DVDも買って回しまくったためストーリーや構成は頭に入っていたので、増え減りしたシーンや変更点も探すのも楽しかった。去年恐怖に戦いた5BOXが演出に残ったのにはこれまた戦慄だったけどそれでこそA.B.C-Zって気もする……うん……

Jr.は、トラジャが3人外部舞台で不在だったため4人、MADEも去年と続投で4人の計8人。去年の9人も大概少なかったけど、そもそも座長のA.B.C-Z5人含めて、あの舞台構成を20人以下でやるすごさよ……。ショータイムなんてほぼ13人出ずっぱりで、改めてこんなジャニーズエンタメで育ったら怪物体力とポテンシャル身に付けるよな……と震撼。そんな鬼畜舞台育ちの体力お化け・A.B.C-Zにお付き合いしてくださってみんな本当にいつもありがとよ……。のえる、これからも連投記録更新してね。

 

ストーリーの大筋は去年とそんなに変わらないので割愛しますが(ただ一幕のジャニーさんの台詞締めは最高に泣けた。タイタニックのラストシーンを彷彿とさせた……)、なんといっても今年一番の見所は二幕丸々使ったショータイム。

まさかの全デビュー組(期間限定ユニット含む)代表曲のノンストップメドレー。……まじかよ。ここはどこ?年末の東京ドーム?カウコン???(^ω^)

曲数も去ることながら、割り振りもアレンジもこれまた最高!ソロもコンビもいい味しか出してない!個人的には塚ちゃんの喜びのうたが塚ちゃんにぴったりすぎて合いの手もアレンジも天才的で楽しいはずなのに、最後の「泣きそうなときは思い出して 俺がここにいるから」でうるっときてしまった。塚ちゃんがA.B.C-Zにいてくれてほんとうによかったよ ……。あと五関さまがロイヤルブルーを身に纏って歌う「いつの日か海になりましょう」はやべぇ。母なる海……大海原よ……

郁人のジャニーズの本気も見れたしアー満足!A.B.C-Zってやっぱ最高じゃーん!と、今思い出せばなんて楽しくて幸せな記憶なんだけども、あの日生劇場の座席に座って実はわたしは二幕中、ほぼほぼ泣いていた。

他グループの楽曲メドレーの際、バックには各グループの映像が映る。事務所DDはもちろん全曲わかるし全曲たのしいし、若かりし所属タレント達に懐かしさと少しの物悲しさに浸る。

特に関ジャニ∞のズッコケ男道では、舞台に立つキャスト達には情けないやら申し訳ないやらだが、映像に釘付けになってしまった。

今年ジャニーズ界隈を震撼させた出来事のひとつだが、関ジャニ∞は今夏、メンバーの渋谷すばるが脱退をした。

それは去る今年の7/15。関ジャニ∞として最後のテレビ出演、そしてジャニーズWebでの連載を更新したまま、彼の姿を見ることはなくなった。事務所の所属タレントとしては今年一杯席を置くとの発表があったが、グループは15周年に突入するデビュー日を前に『脱退』という決断を取った。

正直6人体制になってからは益々エイトからは疎遠となり、それでも新曲発売や新しいCM、継続中のレギュラー番組で6人でTVに映るのを見るたび、心にぽっかり空いた穴に気付かされ、またさみしさに汚染されて腐らないようにと見て見ぬふりをしてきた。

ジャニーズ伝説で使われていたズッコケ男道の映像は、おそらく07~08頃の47都道府県ツアーの頃のもの。当時高校生だった私がエイトに最も最初にハマり、夢中になっていた時代だ。そこには当然すばるもいた。

でももうそんな『当然』も変わってしまうんだ。2019年には、すばるの名前はジャニーズ事務所の所属タレントからなくなる。過去にメンバーが退所してきた現存のグループを見る限り、これからメディアで使われる関ジャニ∞の過去映像からは、すばるの姿は意図的に切られるだろう。もしかしたらこのジャニーズ伝説で使われた映像が最後かもしれない、なによりもう3ヶ月近く見れていなかったすばるがいる関ジャニ∞を過去映像とはいえ見れたことに感極まって泣いた。舞台であんな号泣の域までいったのは初めてかもしれない。

ひとにはしぬほど大事な思い出があって、わたしにはかけがえのない時間・あげれるものは全て捧げた人生、それがすばるがいた関ジャニ∞だった。他担の舞台で恐縮だが、あのときわたしはエイターとして死んだ。わたしの中の関ジャニ∞も死んだ。つらかった。でも有り難かった。踏ん切り、は、正直つけれてないしつけれる気もしないけど、改めて好きだと気付けたから。

同じように映像に釘付けになったのはタッキー&翼。滝翼も今年、とてもかなしい報せがあった。解散、そしてタッキーの引退と翼の事務所退所。滝翼が現存グループとして映像が使われるのは最後なんだと思うとこれにもグッとくるものがあった。

わたしは翼が最初に病に倒れた際、タッキーが翼のラジオのレギュラー番組に出演し「翼を笑顔で滝翼に帰したい」と言ったこと、ひとりでコンサートに立ち「翼を守りたい」と言ったことを忘れない。復帰した翼がラジオで、「滝翼は滝沢のグループ。これからもついていきたい」と語ったことを忘れない。滝翼という黄金期が生んだ最強のツートップシンメと、後輩に受け継がれる多くのキャッチーな名曲を生んだ二人グループのことを忘れない。

極めつけにはcan do!can go!でJr.黄金期の嵐・滝翼・関ジャニ∞など神面子が出揃った当時のJr.コン映像にオタクはついに屍と化す。もういっそこのままcdcgとともに火葬してほしかった。ここでも若き日の『西のすばる』に魂が抜けそうになるが、寸でのところで天使の錦戸亮ちゃんが引き戻してくれた。

あの映像を見て改めて、東の滝沢・西のすばるがほぼ同タイミングで転換期を迎えることがまた大変エモーショナルでオタクは何度でも死ねる。わたしはYou&Jドンピシャ世代なんだが、あと10年早く生まれてJr.黄金期謳歌したかったと常々思う。こんな今があった、今であっても思う。わたしにとって黄金期はそれくらい夢のかたまり、永遠のユートピアだ。

そんな色んな思いを抱えながら見る他グループの映像も大変味わい深かった。嵐にはずっと5人で変わらずいてくれてありがとうと思えたし、SMAPは『解散』という選択を取ったことで事務所に残る『5人映像』を使えているのかなと思うと、2年越しにまたSMAPの解散が切なくなった。

わたしが事務所DDだからこんな風に深読みしたり感傷的になりすぎている部分もあれど、ほんとうに今年のジャニーズ伝説はDDは何度でもしねる舞台だったなぁと思った。もっと回数見たかったし、噂に聞くとカメラ入ってなかったみたいで映像化希望薄なの本当に勿体ない……。

最後にえびちゃんの話に戻ると、A.B.C-Zとしても結成10周年ということで代表シングルメドレーあり、Jr.時代からの不動の人気曲・Vanillaもありで、A.B.C-Zメドレーだけでえび担としてもエモさでしんだ(●回目)

びっくりしたのがVanillaの演出、ほぼ影画演出ながらもJr.時代の映像からウン回擦ってるVanilla芸人は全部わかるんですよね、間奏のダンスとかだれがどこでこの振り付けとか。それくらいきっとダンス演出が独特であるしA.B.C-Zの個性が爆発してるしてで改めてVanillaやべぇじゃん最高じゃんって。ずっと歌い繋いでいってほしい名盤。

あと日生劇場でジャニーズ伝説の舞台でLegend Story聞くの夢だったから叶ってうれしい。Twinkleを見ると郁人が言っていた「ジャニーさんが『A.B.C-Zにぴったりの曲だよ!』って持ってきた」ってエピソードを思い出してほっこりするし、今年のセトリに入っててジャニーさんも嬉しかったろうなぁ。そりゃ通っちゃうよなぁ。今年はジャニーさん、特にえび座に通い詰めたみたいで「僕はファンですから」って名言も残しちゃったし、ほんと社長と社長の夢を叶える5つ星愛しい。

 

こんなかんじでとりあえず書き記したい部分だけ切り取ったえび座感想でした。

もう1ヶ月も空いて記憶も薄れゆく中、せめて今年中にジャニーズメドレーのことだけでも触れておきたかった。おそらく一生忘れられない現場になるんだろうな。

ていうかまじで今更だし不可能に近くても映像化はして!!!!!!たのむから!!!!!!